東京科学大学歯学部口腔保健学科は、口腔保健衛生学専攻と口腔保健工学専攻の2専攻からなっています。卒業時にはいずれの専攻でも学士(口腔保健学)が取得できます。
口腔保健衛生学専攻の前身は1951年に創設された歯学部附属歯科衛生士学校で、2004年から4年制の教育を行っています。卒業時には、歯科衛生士国家試験受験資格が得られます。基本的知識や手技を身に付けるための講義や実習、その後、各自が患者さんを担当して処置をする臨床実習を行っています。
口腔保健工学専攻の前身は1919年に採用された技工見習生をルーツとする歯学部附属歯科技工士学校で、2011年から4年制の教育を行っています。卒業時には、歯科技工士国家試験受験資格が取得できます。知識の習得のみでなく実習を通じた高度な匠の技を習得する教育を行っています。
両専攻とも、幅広い教養と口腔と全身の健康に関する知識と高度な専門的技術を学び、歯科医療技術者の一員として、温かく豊かな人間性を有する歯科医療技術者を養成しています。また、今後ますます重要になる多職種連携を担う専門職の養成を目指して、医学科や歯学科をはじめとする他学科との合同講義・実習・演習を実施しています。
さらに本学科では、口の健康を通して、日本だけでなく、アジアや世界の健康長寿社会の実現に寄与するグローバルな視野を備えた卒業生を育てるため、様々な海外研修奨励制度や海外の大学との大学間交流などの活発な国際交流を行っています。口腔保健学科で教育を受けた専門家が国際的視野を持ち、口腔保健を通じて人々の健康で幸せな生活をサポートしてくれることを期待しています。
東京科学大学 歯学部 口腔保健学科長
吉田 直美