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全分野紹介

顎口腔腫瘍外科学分野

教授
原田 浩之
准教授
道 泰之
講師
津島 文彦, 富岡 寛文
助教
黒嶋 雄志, 釘本 琢磨, 及川 悠, 西井 直人
原田 浩之

所在地 歯科棟北9階
TEL 03-5803-5506FAX 03-5803-5506
MAIL hiro-harada.osur(ここに@を入れてください)tmd.ac.jp
分野HP http://www.tmd-osur.info/

分野概要

口腔顎顔面領域の各種疾患の診断と、う蝕や歯周病を除く外科的治療を行っている。口腔顎顔面領域の機能温存を通して、全身の健康への寄与できるよう努めている。

研究活動

口腔外科で扱う疾患は多岐にわたるため、研究も多方面にわたっている。現在、当分野では主に以下の研究が行われている。

  • 口腔がんに関する研究
    口腔を中心に、中咽頭、唾液腺、頸部など口腔の隣接領域に発生した悪性腫瘍の診断と治療に関する臨床的ならびに臨床応用のための基礎的な研究を行っている。  臨床的研究としては、口腔がんの治療成績の向上と機能温存を目標として、術前化学放射線同時併用療法、リンパ節転移進展例に対する術後の補助療法などの至適複合療法の開発とともに、機能温存や機能再建のための手術術式の開発に取り組んでいる。また口腔がんにおけるリンパ節転移予測因子の検証を行っている。  基礎的研究では、口腔がんの化学放射線療法感受性に関する分子生物学的解析などを行っている。
  • 顎変形症の治療成績に関する研究
    現在当科では外科的矯正治療を施行した患者に対し術後2年まで定期的に経過観察・予後調査を行っており、術前・術後の骨格性の変化や後戻りの様相、軟組織の変化、通気度などを顎変形の種類・程度・術式の違いによって系統的に分析している。また同時に咬合感圧シートを用いた咬合力・咬合接触面積の測定による咬合機能の変化と外科的矯正手術との関連、ならびに、近年問題となっている顎関節の進行性骨吸収を予防するための研究、手術シミュレーションに用いる実体モデルの改良に関する研究を行っている。
  • 顎関節疾患に関する研究
    臨床的研究として、不明な点が多い顎関節症の病因について、日常生活障害度、疼痛状態、抑鬱程度、性格傾向、生活上の寄与因子などを含めた顎関節症患者の多次元評価に関する研究を行っている。また、現在のところ有効な治療法が確立されていない間歇ロックについて、その診断と治療法に関する研究を行っている。
  • 骨組織再生に関する研究
    骨組織再生としておもに行われている自家骨移植では、採取量が限られている上に二次的な侵襲があり代用骨移植材料の開発が望まれているため、当分野においても様々な骨移植材料に関する研究を実践しており、組織工学的手法を用いて生物学的組織を作り出す方法としてβ-TCPや多血小板血漿を応用した骨組織再生についても検討している。
  • 口腔粘膜疾患に関する研究
    口腔白板症、扁平苔癬等の過角化性病変や再発性アフタ、天疱瘡・類天疱瘡、ウイルス性口内炎などのアフタ、水疱性病変そして舌炎、色素沈着症など多岐にわたる口腔粘膜疾患を対象とし、口腔乾燥症、シェーグレン症候群を含め、粘膜疾患の専門外来を通じて診療にあたっている。臨床研究としては、難治性粘膜疾患における扁平苔癬様変化の関与や口腔白板症の癌化について病理所見との関連を解析している。

教育活動

教育
学部教育では、3年次の医歯学融合教育「頭頸部臨床ブロック」および5年次の「顎口腔医療」を担当している。頭頸部臨床ブロックでは眼科・耳鼻咽喉科・頭頸部外科・ 形成外科・口腔外科の総論・各論から構成され、患者参加型講義も行っている。5年次顎口腔医療では、顔面、顎、口腔ならびにその隣接の領域の構造と機能を理解せしめたうえで、この領域に現れる先天性および後天性の外科的ならびに内科的疾患について、その病因、症候、病態、診断、治療ならびに予後、予防法を理解せしめるとともに、その基本的な技能を修得させるべく教育を行っている。

 大学院教育としては、初期臨床研修の場として、口腔外科全般にわたる基本的な診断法、治療法ならびに周術期における患者管理等を中心として、口腔外科学に関する幅広い知識を修得すべく指導を行っている。また口腔外科学に関する専門的教育を通じて、将来、広範な口腔外科の中から専門分野を選択できるような教育システムを推進している。

臨床活動及び学外活動

口腔、顎、顔面領域に発生するさまざまな疾患を有する患者が年間約6,200人初診している。その多くは歯科および医科からの紹介患者であり、口腔外科的歯性疾患、嚢胞、口腔粘膜疾患、外傷、顎変形症、口唇口蓋裂、顎関節疾患、良性腫瘍ならびに悪性腫瘍が中心となっている。悪性腫瘍、顎関節疾患、口唇口蓋裂、顎変形症、口腔粘膜疾患などの高い専門性と長期の経過観察が要求される疾患に関しては、専門外来を設置して口腔外科専門医が中心となって診療に当たっている。また、これらの患者に対する入院治療に関しても、その専門性を重視してグループ制をとり、高度で先進的な治療を実践している。