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全分野紹介

地域・福祉口腔機能管理学分野

教授
松尾 浩一郎
講師
日髙 玲奈
松尾 浩一郎

分野概要

地域・福祉口腔機能管理学分野は、高齢者医療と福祉の中心で、「口腔機能と食の専門家」として活躍できる人材を育成するために必要な教育、臨床、研究を行う。すべての研究と教育は、豊富な臨床を基盤に行われ、それぞれの地域の臨床現場で国際的な視点のもと活躍する人材を輩出している。
 当分野は、摂食嚥下リハビリテーション、食支援、多職種連携を通じて、咀嚼・嚥下や口腔衛生、義歯などの口腔機能の管理を行い、誤嚥性肺炎の予防や改善、低栄養の予防・改善、食べる楽しみやQOLの維持・向上に寄与することを目的としている。なかでも、脳卒中患者の口腔機能と地域連携、認知症・MCI患者の口腔機能と歯科的予防法、多職種連携における義歯と嚥下に焦点を当てている。
 教育や研究は、すべて臨床に基づいており、スキルと知識を得られる実践的な活動を行う。入院患者、在宅・施設療養患者、外来患者の食事支援のために、口腔機能管理の一部として口腔ケアを行い、嚥下リハや食形態調整を行う。また、医学部附属病院のNST(栄養サポートチーム)、緩和ケアチームや、歯学部附属病院の訪問嚥下チーム、周術期口腔管理チームに所属し、地域の歯科医院や病院とも連携しながら、急性期から維持期まで、地域や福祉の現場で必要な口腔機能の管理を行う。

研究活動

当分野ではその研究分野の特徴から、様々な学内の分野と連携し、また、他大学とも積極的な連携を行っています。

  • 咀嚼・嚥下機能と義歯、口腔機能、おいしく食べる楽しみ、栄養、QOL
  • 入院患者と在宅訪問診療による摂食嚥下リハビリテーションと口腔機能管理
  • 脳卒中・認知症患者の口腔機能と全身機能・専門的口腔ケア・生活支援
  • 高齢者・障害者の口腔機能とフレイル・運動・介護予防・生活支援
  • NST・緩和ケアにおける口腔機能低下と周術期口腔機能管理

教育活動

口腔保健衛生学専攻
高齢者歯科学
高齢者福祉
介護福祉
歯科補綴学
在宅口腔保健医療
地域口腔保健医療
相談援助演習
相談援助実習
ソーシャルワーク
その他、高齢者系、社会福祉系科目

口腔保健工学専攻
高齢者歯科工学
歯科補綴学

大学院博士課程
医歯学総合研究科コース特論

口腔保健福祉学
入院患者および在宅施設療養患者の摂食嚥下リハビリテーション

教育方針

ミクロ(目の前の患者さん)・メゾ(患者さんの家族や周囲のコミュニティ)・マクロ(地域全体)の観点から、口腔機能と豊かな食生活を捉え、口腔保健を様々な地域や現場の現状に即して推進できるよう、教授する。また、超高齢社会の医療や福祉において、多職種と協働し、医療と生活の観点から様々な支援を行える歯科専門職を教育する。

臨床活動および学外活動

医学部附属病院 NST(栄養サポートチーム)
医学部附属病院 PCT(緩和ケアチーム)
歯学部附属病院 摂食嚥下リハビリテーション外来
歯学部附属病院 義歯外来
歯学部附属病院 口腔ケア外来
日本老年歯科医学会 認定研修施設
日本歯科衛生士会 認定研修施設(高齢者歯科)
日本老年歯科医学会専門医、指導医、摂食機能療法専門歯科医師、評議員
日本補綴歯科学会専門医、評議員
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士、評議員

臨床上の特色

病院、施設、在宅、外来のすべての現場で、豊かな食生活のための口腔機能管理を行う。特に、高齢者に必要な、口腔ケア、摂食嚥下リハビリテーション、有床義歯の管理、食事支援に注力し、歯科医師・歯科衛生士が緊密に連携をとり、多職種と連携しながら、訪問診療と外来診療を行う。