口腔再生再建学分野
- 教授
- 丸川 恵理子
- 助教
- 中田 秀美,
下岸 将博, 柴崎 真樹, 山本 麻衣子
TEL 03-5803-4664
分野HP http://www.tmd.ac.jp/grad/mfc/mfc-J.htm
分野概要
歯が欠損した場合の治療法として、歯科インプラントを用いた補綴治療(インプラント治療)は極めて有効であり、現在広くおこなわれている。しかし、解決されなくてはならない問題も多い。当分野の構成員は、歯学部附属病院のインプラント外来においてインプラント治療をおこなっている。インプラント外来は、日本口腔インプラント学会と日本顎顔面インプラント学会の研修施設として認定されている。インプラント治療が広くおこなわれることによって、インプラント治療後に問題を抱えた患者さんも増加している。当外来にはそのような患者さんの来院が多い。また、他医院においてインプラント治療をおこなうことが難しいと言われた患者さんが来院することも多い。このような状況において、当分野は、インプラント治療に関連する材料と手法、インプラント治療に関連する骨と軟組織の再生法に関する研究をおこなっている。 臨床においても研究においても、常に世界のトップランナーを目指している。
研究活動
現在インプラント治療は確実で効果的な治療法となっているが、解決されなくてはならない問題点が多く存在する。前年に引き続き、以下の研究をおこなった。
- インプラントとインプラント支持組織の関係
- インプラント上部構造の適正化
- インプラント周囲組織の検査方法
- インプラント周囲炎の予防と治療
- 生体親和性の高いインプラントの開発
- 骨および軟組織再生法の開発
- 脂肪組織由来幹細胞の分化誘導
研究結果を、関連学会の学術大会で発表し、学術雑誌に論文として発表した。
教育活動
- 歯学部歯学科4年生:インプラント治療に関する講義と実習
- 歯学部歯学科6年生:インプラント治療に関する外来実習
- 歯学部口腔保健学科3年生:インプラント治療に対する講義
- 医歯学総合研究科大学院博士課程学生:インプラント治療と歯科における再生医療に関する講義と実習
- 分野所属の博士課程大学院生35名:研究指導
- 分野所属の大学院研究生22名:臨床と研究指導
- 外来所属の研修登録医7名;臨床指導
教育方針
研究は常に急速に進んでいます。 したがって、今日の常識は将来的には非常識になる可能性が高い。 教科書の内容が必ずしも正しいとは限りません。 常に柔軟に考えることが重要です。
臨床活動及び学外活動
歯科インプラントクリニックにおいて、部分的または完全無歯顎の多くの患者さんに対してインプラント治療をおこないました。 軟部組織のマネージメントあるいはまた骨造成が必要な場合、これらの手術をおこないました。 歯科インプラントクリニックの患者数は毎年増加しており、1日当たり約100人の患者が来院しており、これは当外来の能力をはるかに超えています。 2017年に約1,700本のインプラントを埋入しました。他の診療所で治療を受けて臨床的な問題を抱えている患者さんが増えており、これは大きな懸念事項です。 そのような患者が来院し、そのほとんどの問題を解決しました。
臨床上の特色
長期良好な予後が期待でき、機能的かつ審美的に高いレベルの治療を提供している。インプラントと再生医療に関する先端的な臨床研究をおこなっている。