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全分野紹介

生涯口腔保健衛生学分野

教授
竹内 康雄
竹内 康雄

分野概要

我が国は、2007年から超高齢社会となり、2060年には国民の40%が高齢者にとなることが予想されている。また、2013年度から第2次健康日本21が開始されたが、5つの基本方針の一つとして、健康寿命の延伸がある。口腔疾患(特に歯周病)と糖尿病、心臓血管疾患などの全身疾患との関連性が明らかになっている。従って、歯科医療従事者にとして、生涯にわたり国民の健康を維持・増進し、健康寿命を延伸させるためには、口腔内疾患の予防と健診による早期発見を行う能力が重要となる。 そこで、口腔疾患予防学の深い学問的知識と高水準の技術の修得を教育の一つの目標とし、また口腔領域のヘルスカウンセリングやヘルスプロモーションの能力を養い、積極的に口腔保健の推進に寄与できる人材の育成を目標とし、教育・研究を行っている。 また、健康寿命延伸のためのツールの一つとして、オゾンウルトラファインバブル水、微酸性水といった機能水の殺菌以外の基礎的機能(抗酸化能の亢進、創傷治癒の促進など)の解明、誤嚥性肺炎や菌血症の防止といった臨床応用についての研究も行っている。

健康寿命延伸とQOL向上のため、
オゾンナノバブル水の
さらなる可能性を解明しています。

研究活動

  • 健康寿命延伸を見据えた機能水の基礎および臨床研究
    健康寿命延伸のため、オーラルヘルスプロモーションの効率的な実践が喫緊の課題となっている。歯周治療においても、従来の機械的デブライドメントに加え、局所抗菌療法が行われている。新規の機能水:長期保存性を持つオゾンウルトラファインバブル水(NBW3)の殺菌能について研究を行い、NBW3の各種細菌に対する殺菌能と口腔組織に対する高い安全性を確認し、実際に歯周治療の補助的療法としてNBW3を使用した際の臨床的・細菌学的効果にを明らかにした。 現在、特にNBW3の殺菌以外の基礎的機能(抗酸化能の亢進、創傷治癒の促進など)の解明、誤嚥性肺炎や菌血症の防止といった臨床応用についての研究を実施している。
  • 歯周病原細菌の病原因子の基礎的解析・臨床的検討
    #ITannerella forsythia#IR(#IT. forsythia#IR)は、#IPorphyromonas gingivalis#IR, #ITreponema dinticola#IRと並び歯周病原細菌 “red complex”のメンバーである。しかし、他の2菌種と比較して当該細菌の病原性因子の解明は進んでいない。当該細菌から細胞死誘導因子(Cytocidal toxin:CCT)とForsythia detaching factor(FDF)を単離し、ヒト線維芽細胞に対してIL-8産生を亢進することを明らかにした。従って当該因子は病原因子と考えられ、臨床的な検討を行った。その結果、歯肉溝滲出液中の抗FDF抗体価と歯周炎臨床パラメータとの間に正の相関関係が認められた。現在は、FDFの歯周組織細胞への作用の詳細な解析および、歯周炎の発症・進行へのFDFの関与を解析している。
  • 口腔疾患予防のための患者教育、および歯科衛生士教育に関する教育システムの開発
    本学では、特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)に採択された取組である「医歯学シミュレーション教育システムの構築」を実施し、本学附属病院の豊富な臨床資料を活用して、臨床教育に関するコンピュータシミュレーション教材を独自に作成している。本研究では、同取組によって作成された、口腔疾患予防のための患者教育、および歯科衛生士教育に関するコンピュータシミュレーション教材を学生等に活用し、その教育効果を評価・解析するとともに、本教材によるシミュレーション実習(自己学習)が、口腔保健学臨床教育における従来の講義・実習形態に加えた新たな授業形態として応用可能か否かを明らかにする。
  • 歯科衛生士の技術教育における新しい評価(自己評価・到達評価)プログラムの開発
    歯科衛生士教育の中で、専門的技術を修得するためには、基本的な技術を積み重ねていく課程が重要である。本研究は、各段階(ステップ)における学生の自己評価と、指導者による評価及びフィードバックを組み合わせることにより、確実な技術を修得するプログラムを開発することを目的とする。各過程における課題の提示および学生の自己評価ができる教材をとして、コンピュータシミュレーションを導入して開発する。

教育活動

我が国は、超高齢社会に突入しており、2025年には国民の約1/3が高齢者になることが予想されている。また、2013年度から第2次健康日本21が開始されたが、5つの基本方針の一つとして、健康寿命の延伸がある。口腔疾患(特に歯周病)と糖尿病、心臓血管疾患などの全身疾患との関連性が明らかになっている。従って、歯科医療従事者にとして、生涯にわたり国民の健康を維持・増進し、健康寿命を延伸させるためには、口腔内疾患の予防と健診による早期発見を行う能力が重要となる。そこで、口腔疾患予防学の深い学問的知識と高水準の技術の修得を教育の一つの目標とし、また口腔領域のヘルスカウンセリングやヘルスプロモーションの能力を養い、積極的に口腔保健の推進に寄与できる人材の育成を目標とする。
担当科目:
口腔保健と専門職、臨床体験実習、保健医療サービス、口腔疾患予防学の基礎、健康教育の基礎II、臨床口腔保健衛生基礎学、臨床口腔保健衛生応用学I、歯科衛生過程基礎演習、口腔疾患予防学実習、ヘルスカウンセリング論、臨床口腔保健衛生基礎学実習(微生物学実習)、ヘルスカウンセリング特論、歯科口腔介護、口腔保健衛生臨床実習(発達口腔保健衛生臨床実習、成人口腔保健衛生臨床実習Ⅰ、成人口腔保健衛生臨床実習II、高齢者口腔保健衛生臨床実習、障害者口腔保健衛生臨床実習)、地域口腔保健衛生臨地実習、特論(卒業研究)、科学英語II、歯科保存学(歯周病学)、臨床体験実習1、臨床体験実習2、包括臨床実習

教育方針

我が国は、超高齢社会に突入しており、2025年には国民の約1/3が高齢者になることが予想されている。また、2013年度から第2次健康日本21が開始されたが、5つの基本方針の一つとして、健康寿命の延伸がある。口腔疾患(特に歯周病)と糖尿病、心臓血管疾患などの全身疾患との関連性が明らかになっている。従って、歯科医療従事者にとして、生涯にわたり国民の健康を維持・増進し、健康寿命を延伸させるためには、口腔内疾患の予防と健診による早期発見を行う能力が重要となる。そこで、口腔疾患予防学の深い学問的知識と高水準の技術の修得を教育の一つの目標とし、また口腔領域のヘルスカウンセリングやヘルスプロモーションの能力を養い、積極的に口腔保健の推進に寄与できる人材の育成を目標とする。

臨床活動および学外活動

当分野の診療部門では、歯科医師と歯科衛生士が連携をとりながら、口腔疾患の予防、歯周治療と並行したケアおよび治療後のメインテナンス、周術期の口腔ケアなどを行っている。生涯を通して口腔領域の健康、さらには全身の健康を保ち、健康寿命を延伸できるよう個々の患者の生活、身体および口腔内の状態を把握し、歯科衛生士による歯科保健指導と専門的な処置を行っている。

臨床上の特色

当分野の診療部門では、歯科医師と歯科衛生士が連携をとりながら、口腔疾患の予防、歯周治療と並行したケアおよび治療後のメインテナンス、周術期の口腔ケアなどを行っている。生涯を通して口腔領域の健康、さらには全身の健康を保ち、健康寿命を延伸できるよう個々の患者の生活、身体および口腔内の状態を把握し、歯科衛生士による歯科保健指導と専門的な処置を行っている。