メニュー

全分野紹介

口腔基礎工学分野

教授
青木 和広
准教授
大木 明子
助教
上條 真吾
青木 和広

所在地 2号館2階
TEL 03-5803-5386FAX 03-5803-0237
分野HP https://www.tmd.ac.jp/bohe/

分野概要

 当分野では、口腔顎顔面補綴装置の装着および歯科技工士を含む歯科医療専門チームの介入等によって得られる心身への効果について、基礎的観点、とりわけ形態的生理的指標を中心とした評価を行う研究を展開する。これらの知見を基礎に、患者および人々のQuality of Life 向上のためにどのような寄与ができるかについて検討を進める。また、臨床分野との協働によって基礎研究と臨床研究の融合を図り、口腔から全身の健康に寄与する研究を推進する。
 教育面では、基礎分野から、専門分野、統合分野まで幅広く担当しており、人々の幸福に貢献するという目的に徹した医療人を育成する。

研究活動

研究目標
当分野では、歯科医療技術の発達は歯科技工士の技術進歩や職位の向上にもつながるというコンセプトのもとに、工学と生物学の融合研究、基礎から臨床への橋渡し研究を通して、非侵襲的な骨造成法の開発、口腔顎顔面補綴装置の装着および歯科技工士を含む歯科医療専門チームの介入等によって得られる心身への効果について評価を行う研究を展開する。 これらの知見を基礎に、口腔細菌と生活習慣病との関連を明らかにする学際研究を発展させ、患者および人々のQuality of Life向上のためにどのような寄与ができるかについて検討を進める。また、臨床分野との協働によって基礎研究と臨床研究の融合を図り、口腔から全身の健康に寄与する研究を推進する。


研究テーマ

  • 注射法による垂直的骨造成法に必要な足場材料開発
  • RANKL分子に結合する新規骨形成促進剤の開発
  • 唾液中の幸福度マーカーの標準化と癌マーカー、口腔内細菌叢との関連解析
  • 3次元造形法によるエピテーゼ製作法の開発
  • 顎顔面欠損による機能障害に関する治療についての研究
  • 歯型彫刻の客観的評価法の開発

教育活動

担当授業

【学部教育】
口腔保健学科 口腔保健工学専攻:

第1学年
多職種連携Ⅰ、口腔保健と専門職、早期臨床体験実習、人体の構造と機能、感染予防、歯の解剖学、研究体験実習

第2学年
口腔医学の基礎、全身疾患と治療の基礎、科学英語Ⅰ、ヘルスプロモーション、グローバル口腔保健工学、感染予防

第3学年
グローバル口腔保健工学実習、臨床咬合学、審美修復工学、審美修復工学実習、顎補綴工学、顎補綴工学実習、顔面補綴工学実習、臨床義歯管理工学、インプラント工学実習、卒業研究Ⅰ、再建工学包括臨床実習Ⅰ

第4学年
歯科技工士と法律、オーラルアプライアンス工学、スポーツ歯科工学、再建工学包括臨床実習Ⅱ・Ⅲ、卒業研究Ⅱ・Ⅲ、卒業製作

口腔保健工学エクスターンシップ

口腔保健学科 口腔保健衛生学専攻:
第1学年
人体の構造と機能Ⅰユニット

第2学年
歯・口腔の構造と機能ユニット、薬理学ユニット、薬理学、口腔保健衛生基礎科学実習、臨床口腔保健衛生実習Ⅰ

第3学年
歯科薬理・薬剤学、口腔疾患予防応用学実習

歯学科:
第1学年 基礎情報医歯学
第3学年 生体と薬物
第6学年 包括臨床実習(CAD/CAM実習)

【大学院教育】
大学院医歯学総合研究科 修士課程 医歯理工保健学専攻:
口腔保健工学特論
薬理学

大学院医歯学総合研究科 博士課程 生命理工医療科学専攻:
先端口腔保健工学特論
硬組織研究・骨形態計測学特論
口腔保健学セミナー

教育方針

口腔保健学の科学的基礎となる人体および顎口腔領域の機能全般ならびに薬理学を含めた疾患との関連について教授し、各器官系の機能を中心に、それを支える構造的基盤および物質的基盤にも言及しながら、総合的な理解を促すよう講義を行う。また、幅広く歯科補綴装置の製作方法および機能回復への役割を深く理解できるよう、実習を通して体験する教育を実施する。さらに、専門での学びの集大成として、卒業研究では学生自らの関心を基に、研究計画の立案から実施、データ分析を行い、論文を作成するまでの一連の過程を体験することにより研究への意欲を培い、卒業製作では実習で修得した技術を総合して、より高度かつ独創的な補綴装置の製作を行い、専門的技能を高める教育を実施する。

臨床活動および学外活動

大学病院顎顔面補綴外来において、先天的あるいは後天的要因によって顎口腔領域に後遺した欠損を有する患者に対し、機能的、形態的障害の再建および回復のため、顎顔面補綴的リハビリテーションを行っている。口唇裂口蓋裂患者の補綴治療、上顎、下顎、顔面欠損に対する補綴治療、放射線治療後の患者の歯科的問題に対する治療を行っている。大学病院歯科技工部において、顎口腔領域の補綴装置の製作を行っている。

臨床上の特色

先天的あるいは後天的要因によって顎口腔領域に広範囲の欠損を有する患者に対し、補綴装置による形態的再建を行って機能回復を図ることが臨床上の特色である。また、大学病院歯科技工部と連携して、難度の高い顎口腔領域の補綴装置の製作を行っている。