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全分野紹介

歯科麻酔・口腔顔面痛制御学分野

教授
前田 茂
准教授
脇田 亮
講師
松村 朋香
助教
馬場 有希子, 山﨑 陽子, 伊藤 孝哉
前田 茂

分野概要

歯科領域において安全で確実かつ快適に患者管理を行うための教育を行う.教育では局所麻酔,全身麻酔,鎮静法,モニタリングなど全身管理や口腔顔面の非歯原性機能障害について知識を深める.また基礎・臨床の発展を図るために,ストレス指標の全身管理への応用や低侵襲の局所鎮痛法の開発などの研究を行い,鎮痛に対する適切な臨床応用について研究を発展させていくとともに,口腔・顎・顔面領域における痛みの発症機序,制御・伝達・認知機構の解明を目的とする.研究内容としては口腔顔面領域における痛みや異常感覚,機能障害および異常機能における原因と背景,治療法の確立などがある.臨床業務としては,歯科麻酔・ペインクリニック・顎関節治療部の各外来診療に加え中央手術室の麻酔を実施している.また院内の緊急事態に医学部附属病院と緊密な連携を取りながら対応し,安全確保に努めている.さらに社会全般に向けて安全かつ快適な歯科診療を提供する啓蒙活動を行っている。

研究活動

  • 非侵襲ドラッグデリバリーシステムの開発
  • 新しい歯科局所麻酔法の開発
  • 歯科治療における全身管理の臨床的研究
  • 口腔顔面痛や異常感覚,機能障害の原因と関連する背景の解明
  • 口腔顔面の異常感覚・機能への認知・薬物・理学療法などを組み合わせた治療プログラムの確立

教育活動

日常歯科診療で必要な麻酔,全身管理,顎顔面痛治療についての知識と技術を与えることを目的とする.年度計画では,講義は麻酔(全身麻酔,局所麻酔),救急対応法,口腔顔面領域の痛みや神経麻痺,顎関節疾患の5つの教育要素からなっている.麻酔の項では呼吸循環の生理,麻酔薬・筋弛緩薬の薬理作用とメカニズムを学ぶ.局所麻酔では局所麻酔薬の薬理学,実施法,副作用について学ぶ.心肺蘇生法の講義では心肺蘇生・治療偶発症について理論的に講述する.さらに口腔顔面領域の痛みや神経麻痺,顎関節疾患などの講義も行っている.実習では5年次に浸潤麻酔法,伝達麻酔法,笑気吸入鎮静法,心肺蘇生法を行い,6年次には全身麻酔計画立案と施行に加え,ペインクリニックや顎関節治療部で診断実習を行っている。

教育方針

教育目的は学部学生に日常歯科診療で必要な麻酔(全身麻酔,局所麻酔を含む),合併症を有する患者の全身管理,顎顔面痛機能障害の治療についての知識と技術を与えることにある.講義は麻酔(全身麻酔,局所麻酔),精神鎮静法,救急救命法,口腔顔面領域の痛みや神経麻痺,顎関節疾患の5つの教育要素からなっており,学生は呼吸,循環の生理,吸入麻酔薬,静脈麻酔薬,筋弛緩薬の薬理作用とメカニズムを学ぶ.また全身麻酔・精神鎮静法について理論,技術に関する講義を行う.局所麻酔は歯科臨床では繁用されるため,局所麻酔薬の薬理学,実施法,副作用について別項で学ぶ.救急救命法は心肺蘇生の原理,最新の心肺蘇生法ガイドライン,治療中の偶発症についてその病態と対応を学ぶ.実習では浸潤麻酔法,伝達麻酔法,笑気吸入鎮静法,心肺蘇生法を行っている.救急実習では心肺蘇生訓練システムを用いて実施している.専門外来で痛覚伝達抑制・鎮痛・神経麻痺などについて解説するとともに東洋医学的療法に関する講義や顎関節症患者の多元的評価について講義している。

1)大学院教育
・教育目的
 歯科医療に伴う全身管理,口腔・顎・顔面領域の疼痛管理を通じ,個人および公衆の全身的健康レベルの向上を使命とする専門職として,歯科医学,歯科医療の向上に貢献できる人材の育成することを目的とする。
・教育目標
歯学はもとより,医学,生命科学の幅広い基礎知識を理解するとともに,口腔・顎・顔面領域における疼痛の認知制御機構を理解し,歯科領域だけでなく,医科領域の疾患の存在も視野に入れた総合的な診断や治療を行うことができる能力を養うことを目標とする.自ら将来の課題を探求し,問題を発見,解決する能力の育成を目標とする。

(2)学部教育
・教育目的
 口腔・顎・顔面領域の健康管理を通じ,個人および公衆の全身的健康の向上を使命とする専門職で,歯学における教育,研究,歯科医療および保健の分野で指導的役割を遂行し,自ら進んで研究や社会活動に参画し,国際的視野に立った歯科医学水準の向上に貢献しうる人材の育成を目的とする。
・教育目標
 幅広い教養を身につけ,歯科医師としての豊かな人間性と倫理観を培う.全身麻酔・鎮静を含む全身管理,ならびに口腔・頭蓋・顎・顔面領域の疼痛の診断,治療に関する基本的知識・技術を修得する.さらに,基礎医学の臨床応用の理解と科学的探究心を培い,関連医学領域の重要性を理解する。

臨床活動及び学外活動

歯科麻酔外来での全身管理症例や中央手術室での全身麻酔症例の周術期管理を安全に行い,円滑な歯科治療に貢献している.またペインクリニックや顎関節治療において治療を行っており,痛みや異常感覚,異常運動など機能障害の原因と関連する背景の解明に努めている.さらに本院の緊急事態への救急対応において医学部附属病院と連携を図っている。

歯科医師会を初めとする地域からは,安全な歯科診療,あるいは非歯原性疼痛・機能異常のための講習会や講演会への招聘も多く,歯科診療レベルの向上のために積極的に対応している。

臨床上の特色

中央手術室では,あらゆる口腔外科手術に対し全身麻酔をはじめとした適切な管理を提供している.さらに病院内および一般開業医から紹介される通常では診療が困難な患者の歯科診療援助を各専門外来で行っている.歯科麻酔外来では安全で快適な歯科診療が提供できるように,すべての診療科の要望に対応し,患者負担を最小限にすべく全身麻酔・鎮静法を含む全身管理を行っている.ペインクリニック外来では,顎口腔顔面領域のあらゆる疼痛,異常感覚,神経麻痺等に対して東洋医学的・心身医学療法も取り入れた全人的医療を行っている,また,顎関節治療部では,多因子性を考慮し病因の診断を行い,個々の因子に重み付けを行ったオーダーメイド治療を推進しており,精神医学領域との連携も含めた治療も行っている。