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全分野紹介

口腔放射線医学分野

准教授
渡邊 裕
講師
大林 尚人
助教
栗林 亜実, 坂本 潤一郎, 中村 伸
写真なし

所在地 歯科棟北12F
TEL 03-5803-5546FAX 03-5803-0205
分野HP http://www.tmd.ac.jp/orad/

分野概要

口腔領域は視診や触診による診断が比較的容易な部位ですが、歯を支える歯根や歯槽骨、顎骨内部の状態などを知るためには、放射線を用いた画像診断が欠かせません。口腔放射線医学分野では、歯科診療における放射線の安全かつ有効な利用を推進することを目的として教育・診療・研究を行っており、主に画像診断の分野から歯科医学の発展に貢献することを目指しています。

主に画像診断の分野から歯科医学の発展に貢献することを目的としています

研究活動

当分野で行なっている主な研究テーマは、断面画像による顎口腔領域病変の鑑別診断、拡散強調MRIやDynamic MRI、 MR sialography等を用いた唾液腺疾患の診断、神経血管系疾患や顎関節疾患等を対象とした新しいMRI診断法の開発、口腔領域悪性腫瘍患者の予後予測に関するCT画像診断の役割に関する研究、腫瘍の放射線抵抗性の機構と予測に関する研究等である。

教育活動

歯科放射線学は、口腔・顎・顔面領域の疾患を主な対象とする放射線の医学的利用について体系づけた臨床歯科医学の専門分野である。学部学生に対しては、疾患の診断と治療に関係する理論と知識及び基本的技術を身につけることを目標として、講義と実習を行う。最近の放射線医学の進歩は著しく、現在の医療技術も将来の科学や技術的進歩に応じて変化することから、自己の生涯学習の基盤となる様な教育に配慮する事を重視している。一方、大学院における教育では、最新の画像診断技術の歯科領域への応用や生物学的基礎に基づく口腔癌の放射線治療法に関する専門的教育を中心として教育を行う。

臨床活動及び学外活動

当分野の臨床部門として、画像診断および放射線治療が挙げられる。

  • 画像診断
    64列マルチスライスCTスキャナおよび3テスラMRI撮像装置を用いた顎顔面領域の診断は、当分野における画像診断業務の中核をなしている。前者では通常の断面画像に加えて、顎顔面骨や歯列の三次元画像表示、顎骨の多断面画像表示等の画像処理を行なっており、後者では特に三叉神経痛や唾液腺疾患、顎関節疾患に対して新しい撮像法を開発しこれを臨床症例に適用している。また本学PET核医学センターには当分野から 1名の教員を派遣しており、主に口腔悪性腫瘍のPET-CT診断に携わっている。
  • 放射線治療
    歯科放射線外来には放射線治療の設備は設置されていないが、当分野では本学医学部附属病院放射線科に1名の教員を派遣し、同科の治療担当医らと共に、口腔領域悪性腫瘍の放射線治療に携わっている。治療方針の決定等については、顎口腔外科および顎顔面外科外来の担当医と密接に連携し、またスペーサー、モールド等の放射線治療補助装置の製作については、顎義歯外来の協力を得て治療にあたっている。