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東京医科歯科大学歯学部博物館(一般非公開)

東京医科歯科大学歯学部では、三浦不二夫先生のご発案により、歯学教育に役立てるため、1983年から関係各方面のご協力のもと、歯科に関わる歴史的に貴重な資料の収集を行い、小椋秀亮先生、本山佐太郎先生をはじめ、多くの先生方のご尽力により、1989年に東京医科歯科大学歯学部資料室が開設されました。
開設15周年にあたる2003年には江藤一洋先生が資料室をさらに発展させ歯学に関心のある人誰もが勉強できる博物館にすることを計画、約1年をかけて長谷川成男先生を中心に収蔵、陳列ケースの増設、収蔵品の整備を行い、2005年にようやく整備が整いました。
2020年に歯学部事務部をはじめ関係各位のご尽力により15年ぶりに全面改修が行われ、歯学部博物館としてリニューアル・オープンしました。
収蔵品には現存する世界唯一の木製のポストクラウンなど歴史的にも貴重で、興味のある遺産が多数あり、歯科医学の歴史的な変遷を垣間見ることができます。
今後さらに歯学部博物館を充実させていくために、関係各位のご協力をお願い申し上げます。

木製ポストクラウン(横山傳蔵 二代か三代)

本山佐太郎氏所蔵品

江戸後期(1780-1868年)

現存する世界唯一の木製ポストクラウン。歯冠部は黄楊、ポスト部はうつぎ製。木材の吸水による体膨張によって保持される仕組みになっていた。

木床義歯(横山傳蔵 二代)

本山佐太郎氏所蔵品

江戸後期(1780-1868年)

黄楊製、人工歯は牛歯、上顎義歯床にはリング状の保持孔を作り、残存歯にも維持を求めた構造になっている。

錦絵
文斎餅五行金 花街細見合

勝川春英

文化7年(1810年)

美人十容町屋の囲

喜多川歌麿

寛政年刊(1789-1801年)

お歯黒道具一式

江戸末期(1850-1867)

お歯黒用の人工歯

Gysi Simplex咬合器

平均値咬合器であるが、Gysi軸学説に基づく最初の咬合器

Monson咬合器

Monson4 インチ球面説を実現した非顆路型咬合器

虞列伊氏解剖訓蒙

Henry Gray

(1876)

解剖学教科書の訳本(松村矩明 訳)

保歯新論

高山紀齋

(1881)

日本で最初の歯科医学教育機関である高山歯科医学院(東京歯科大学の前身)を創設した
高山紀齋により執筆された日本最古の歯学の専門書