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臨床

旧東京医科歯科大学医学部附属病院(東京都文京区)と、旧東京医科歯科大学歯学部附属病院(東京都文京区)は、2021年10月1日より一体化し、「東京医科歯科大学病院」としてスタートいたしました。

「世界最高水準のトータル・ヘルスケアを提供し、人々の幸福に貢献する」という新しい理念のもとに、患者さん中心の良質な全人的医療、高度先進医療の開発と実践、人間性豊かな医療人の育成などの基本方針に則り、人々の信頼に応える社会に開かれた病院でありつづけるため、引き続き精進いたします。

2021年10月1日東京医科歯科大学病院START
  • 歯学部附属病院
  • 先端歯科診察センター

◆放射線を用いないむし歯の画像診断ができる世界初の歯科用光干渉断層計(OCT)第1号機が稼働

https://www.tmd.ac.jp/dent_hospital/news/220901/index.html

 東京医科歯科大学病院むし歯科では、放射線を用いずに、妊婦さんにも安全に繰り返し使用できるむし歯の画像診断装置、歯科用光干渉断層計(OCT)を、本学と国立長寿医療研究センター、企業との間で共同開発を進めて2020年に薬事承認が得られ、世界初の第1号機が運用スタートとなっています。OCTによって、虫歯治療が必要な歯の内部まで画像で確認しながら、歯を削る必要があるか、歯を削らずに再石灰化を促す治療で済ますことができるかを診断することができます。

東京医科歯科大学病院

首席副病院長ご挨拶

東京医科歯科大学病院 首席副病院長 新田 浩

東京医科歯科大学病院 首席副病院長 新田 浩

東京医科歯科大学歯学部附属病院は2021年10月に医学部附属病院と一体化し、東京医科歯科大学病院となり、特定機能病院として新たにスタートしました。本学の歯学分野は分野別QS世界大学ランキングで日本第1位、世界第3位、医学分野は日本第4位であり、このような世界で類を見ない高水準な医科と歯科のシームレスな連携により、本院は「世界最高水準のトータル・ヘルスケアを提供し、人々の幸福に貢献する」という理念を実現させるため邁進しています。
病院一体化により、医師・歯科医師、看護師・歯科衛生士を含めた医療スタッフの診療、教育、研究面での多職種連携の意識が高まり、各部署でコラボレーションが進んでいます。医系診療部門の手術患者さん、入院患者さんの周術期口腔ケアを専門にしたオーラルヘルスセンターも開設し、医歯連携の機能強化をさらに進め、安心・安全で良質な全人的医療を行う診療体制を整備しています。
本院歯系診療部門では患者さんの多様なニーズにお応えするため、「スポーツ歯科外来」、「歯科心身医療科」、「顎顔面補綴外来」、「言語治療外来」、「歯科アレルギー外来」、「摂食嚥下リハビリテーション科」、「息さわやか外来」、「歯科ペインクリニック」、「顎関節症外来」などの専門診療科・外来を設置し、機能強化を図っています。さらに、それぞれの得意分野を持つ専門医集団がお一人お一人の患者さんに対して包括的にアプローチし、それぞれの分野でのハイレベルな歯科治療を集約して提供する「先端歯科診療センター」も設置しています。
本院は将来を担う歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士の育成機関としても全国的に高い評価を受け、国内はもちろん、国外にも優れた歯科医療人を輩出しています。歯学科の学生は患者さんを実際に診療する診療実践型の包括臨床実習を経験します。また、卒業直後の歯科医師臨床研修ではそれぞれのキャリアパスに応じた3つの研修プログラムを設定しています。
本院は大学病院・特定機能病院としての使命を達成するために、将来の疾患構造の変化、新たな感染症にも対応できるよう、診療環境の整備と体制の確立に努めています。本院の新しい歯科医学の発展と技術革新、そして将来を担う医療者の育成は、本院に来院されるすべての患者さんと共にあります。

病院の理念・基本方針

理念

世界最高水準のトータル・ヘルスケアを提供し、人々の幸福に貢献する

基本方針

  • ・患者中心の良質な全人的医療の提供
  • ・人間性豊かな医療人の育成
  • ・高度先進医療の開発と実践
  • ・人々の信頼に応える社会に開かれた病院

先端歯科診療センター

先端歯科診療センターは高度で専門的な歯科治療を効率的に提供することを目的とし、各専門診療科で行っている治療を、複数外来の歯科医師がチームで包括的に行うセンターです。先端歯科診療センターでは専門医が集結し、特殊な場合を除きセンター内で診療が完結するようにしています。先端歯科診療センターでは「保険診療の枠組みにとらわれない」最高の診療を行いますので、診療全般を自由診療にて行います。最高水準の歯科治療の提供に伴い、診療機器、診療ユニット周りのスペースや装備、アメニティなども最新のものを取り入れ、従来の当院にはない診療室として、また未来の当院の診療室先駆けとして誕生しました。
2015年10月、歯学部附属病院(現:大学病院(歯系診療部門))の4Fで、これまでの既存の設備を改修した形で運用が開始されました。2019年7月より病院3Fに移動し、個室感あふれる診療ブース、ユニット周りの広いスペース、待合室、セキュリティに配慮した患者さんの誘導や、安全安心を確実なものとする器材の運用など、革新的なシステムを導入することで、患者さんから高い評価をいただいています。
このリニューアルは病院改革の第一段階でもあり、今後の病院改修に伴い、このセンターのように整備された診療室の増加が期待されています。当センターは本学だけでなく日本の歯科大学病院のモデルにもなると考えられます。未来の歯科大学病院像を見ることができると言えるでしょう。

リニューアルして改善されたポイント

診療までの待ち時間は極力減らしていますが、待ち時間にも御茶ノ水の風景を楽しめるよう工夫しています。南側通路からは神田川や御茶ノ水駅、聖橋や御茶ノ水橋など東京の中でも抜群の景観を眺めることが可能です。従来より広く設計された診療ブースは、患者さんや歯科医師、アシスタントが安全かつ正確に動くことを可能にし、診療の質と医療安全に大きく貢献するでしょう。

先端歯科診療センターならではのサービス

最も強調すべきは各専門分野の担当医がリアルタイムで合議の上、診療を進めるということでしょう。各診療科への依頼、受諾によるタイムロスをなくすことができます。診療をサポートする薬剤部、歯科放射線科、歯科技工部、歯科衛生保健部なども最大限に先端歯科診療センターを支えてくれています。また、口腔内スキャナ、ミリングマシンや3Dプリンタといった最先端のデジタル機器を兼ね備えたReal ModeStudioの隣に配置されており、最先端のデジタル機器を用いた歯科診療も可能になっています。
先端歯科診療センターでは世界最高水準の歯科医療を提供します。