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Prospective Students

医科歯科大生ファイル

自ら問い、自ら導く学生たち

file No.19

小山 菜水さん

小山 菜水さん歯学部 口腔保健学科 口腔保健工学専攻2年

CAD実習や病院実習など3年次から始まる実習の準備に注力

 歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻2年生の小山菜水さんは、歯科技工士を目指して東京医科歯科大学に入学した。

「1年次の授業で印象深かったのは、デッサンや彫刻の実習を行う造形美術概論実習です。当時はそれが何の役に立つのかわかりませんでしたが、2年次になって専門科目を学ぶと、歯の造形や色相を理解する上で重要なことだと気づきました」

口腔保健工学専攻は1学年が12人という少人数専攻だが、それだけに同級生とのつながりが深く、先生との距離もとても近い。

「2年次後期のグローバル口腔保健工学実習という科目では、学年の全員で台北医学大学を訪問してデジタル技工の現場を見せてもらい、英語でプレゼンしました。海外に行くことは初めてでしたが、充実した1週間を過ごすことができました」 

 週末はフットサルサークルで、仲間と共に汗を流しているという。「サークルには、初心者も多く色々なポジションを任されます。普段は少人数の限られた仲間と過ごしているので、他科の学生との交流も楽しみの一つです。サークルの休憩時間には看護学専攻の学生が私の腕で心拍計測の練習をするなど、学んでいる内容をお互いに知ることもできます」

2年次の専門科目は概論中心だが、今後3年次に進むと実習の割合が増えてくる。小山さんは期待に胸を膨らませて準備をしている。

「歯科技工士は、直接患者さんに会うことないですが、その人が一生使う義歯や詰め物を作る素晴らしい仕事です。そのためには技術だけでなく想像力も大切だと思います。デジタルの技術も必須なので、本格的な実習を心待ちにしています」

歯科技工士になるための第一歩を踏み出した小山さんは、その道を仲間と共に歩んでいく

出典:医科歯科大 BLOOM! No.28(2020年3月)

file No.17

権藤 理夢さん

権藤 理夢さん歯学部歯学科5年

臨床も投てきも経験と日々の積み重ねが重要

 歯学部歯学科5年の権藤理夢さんは、陸上部に所属し、投てき競技に取り組んできた。4年生のときに出場したオールデンタル(全日本歯科学生総合体育大会)では、砲丸投げで個人優勝、円盤投げで個人2位、男子400メートルでも個人5位という好成績をあげた。「中学時代からずっと投てき競技を続けてきたので、集大成ともいえる年生の大会で良い結果を出せました。主将として後輩たちの指導もしたので、陸上についてはやりきったという思いです」投てき選手としてはかなり小柄な方だが、長年の積み重ねと経験が強みだと話す。「腕力だけで投げようとするのではなく、体全体を流れるように動かすことでより大きな力を生み出すことができます」

 5年生になってからは陸上部の活動は落ち着き、臨床実習を中心とした学生生活を送っている。「臨床実習は患者さんがいて初めてできることですが、歯学部附属病院は国内でも外来患者数が最も多いこともあり、学生でも幅広い症例を経験させてもらえます。頭で理解しているつもりでも、臨床では思うようにいきません。経験と積み重ねが重要だと思いますのでとても恵まれた環境です。先日は陸上部の先輩が患者さん役を買って出てくれて、抜歯しました」

もともとは基礎研究を手掛けたいと考えていた権藤さんだったが、臨床実習を通して、臨床への興味も湧いてきたという。「研究者を目指す気持ちは変わりませんが、診療技術を維持するためにも臨床を継続したいと考えるようになりました。6年生になると休みなく臨床実習が続くので、1年後にはさらに自信をもって診療できるよう成長したいと思います」

出典:医科歯科大 BLOOM! No.26(2019年3月)

file No.15

篠木 悠美さん

篠木 悠美さん歯学部口腔保健学科口腔保健衛生学専攻

4年間で学んだことを臨床の現場で生かす

 口腔保健学科口腔保健衛生学専攻4年の篠木悠美さんは︑“歯科予防のプロ”である歯科衛生士に憧れて東京医科歯科大学に入学した。卒業という節目を目前に控えた今、この4年間を振り返ってみると、非常に充実した大学生活を送ることができたという。

 「充実したカリキュラムのもとで、講義と基礎実習で基本的な知識と技術を身につけ、臨床実習と臨地実習で身につけた知識と技術を応用して実践力を養うことができたと思います。また、臨床実習・臨地実習では病院での実習だけではなく、施設や在宅への訪問歯科診療や周術期口腔機能管理などの見学も行うことができ、より広い視野で学ぶことができました」

 数ある実習の中では、医学科や歯学科の学生に対して口腔ケアの手法を教える医学科・歯学科・口腔保健学科の合同実習(3年後期)も印象深いという。 「口腔ケアの基本を説明した後、自分で口腔ケアを実践して見せて、さらに他学科の学生にも体験してもらう実習です。他者に教えることを通じて自分自身でも学べますし、他学科の人たちに歯科衛生士がどんな仕事なのか知ってもらう良い機会になりました。

部活は、中高ともに水泳部だったこともあり、大学でも水泳部に所属。部員は約人で、メインの夏の大会に向けて練習に励んでいた。2016年度の全日本歯科学生総合体育大会では、団体で男女総合2位。

個人では100メートル平泳ぎに出場し、自己ベストのタイムで入賞を果たした。

出典:医科歯科大 BLOOM! No.24(2018年3月)

file No.13

竹村 修さん

竹村 修さん歯学部 歯学科

まずは大学院で自分の強みを見つけ臨床で活かしたい

 4年生前期には、研究実習で難治疾患研究所の清水重臣教授の研究室に所属し、初めて本格的な研究を行い、「新規オートファジー機構を抑制する化合物のスクリーニングという研究テーマを与えてもらいました。細胞を扱った実験は初めてでしたが、実験の基礎から学び、とても勉強になりました。

 入学後はゴルフ部に所属し、4年生では部長になりました。歯学部、医学部合わせて約50人の部員がいます。私と同様にゴルフ未経験者も多いです。しばらく練習場などで練習を重ね、夏前にコースデビューすると、どんどんうまくなっていきます。

 医歯学融合教育や口腔保健学科の先生の授業など、異分野の勉強もとても刺激になっています。将来の進路はまだ漠然としていますが、まずは大学院で自分の強みを見つけ、それを活かした臨床をやりたいと思っています。

大学に入学してからゴルフを始めて、ベストスコアは81。ゴルフのおかげで先生や先輩たちと交流する機会が増えた。

出典:医科歯科大 BLOOM! No.22(2017年3月)

file No.11

石通 秀行さん

石通 秀行さん歯学部歯学科・バレーボール部所属

医学部附属病院との連携治療などを
肌で学ぶことができる

 小児歯科医院を開業する父が楽しそうに仕事をする姿を見て育ち、歯学部への進学を決めました。東京医科歯科大学を選んだのは、先輩から「少人数制で雰囲気もいい」と聞いていたからです。現在、歯学部附属病院で月曜日から金曜日まで終日、包括臨床実習で、総合診療部で20人ほどの患者を担当しています。初めて手掛けた根管治療では、前の晩は不安で寝付けず、繰り返し手順を確認しました。何度も練習しましたが、模型とは違いますから緊張しました。あのときの『初心』は忘れないでいたいと思っています。

いま、特に興味を持っているのが口腔外科です。腫瘍や全身疾患の一つの症状として表れるものなど、診療・治療の幅がとても広く、医学部附属病院との連携治療などを目の当たりにできるので、とても勉強になります。

 卒後臨床研修や後期臨床研修などを通じて、知識、技術、経験をもっともっと積み上げて、患者さんのちょっとした変化や違和感に耳を傾け、最善の方法で解決できるような歯科医になりたいです。

バレーボール部に所属し、シーズン中は週に3回練習で汗を流す。学部や学年を越えた仲間には、いろいろな刺激や情報をもらっているという。

出典:医科歯科大 BLOOM! No.20(2016年3月)

file No.9

森下 琴以さん

森下 琴以さん歯学部口腔保健学科口腔保健衛生学専攻

患者さんの癒しを与える
口腔ケアの仕事にやりがいを感じる

 小学校高学年から中学生まで歯列矯正治療を受けていたので、歯科衛生士はとても身近な存在でした。そのときの憧れから大学に入学しましたが、実際に歯科衛生士の勉強をして、やさしく患者さんに接するだけでなく、幅広い知識と技術が必要な仕事なのだと知りました。

 「顎口腔機能の育成と回復』という科目では、成長過程にある子どもの口腔機能から高齢者の口腔ケアまで網羅していて、とても勉強になります。医学部附属病院の病棟実習では、看護師の業務を理解するとともに、教員が行う患者さんの口腔ケアを見学し実習をすることで、チームで仕事をする意味と歯科衛生士として大切なことをたくさん学ぶことができます。中には精神的に不安定で対応が難しい患者さんもいますが、口腔内がきれいになると落ち着き、「また来てほしい」と言ってくれた。この仕事は患者さんの癒やしにつながるのだと気付きました。

 これらの実習経験から、周術期口腔ケアなどにも携わる総合病院勤務に就職を決めました。経験を積んで、患者さんや周囲の医療スタッフに信頼される歯科衛生士になりたいです。

応用実習の一環として地域の食育イベントや老人介護施設などに赴き、白田千代子先生が考案した口腔機能を向上させる『健口体操』を指導するボランティア活動に参加している。

出典:医科歯科大 BLOOM! No.18(2015年3月)

file No.7

立川 皓太さん

立川 皓太さん歯学部 口腔保健学科

患者さんの笑顔のために歯科技工の技術を磨いていきたい

 本専攻の実習では「顎補綴工学」があり、顎口腔、顔面の欠損に用いる補綴装置の構造と製作法を学んでいきます。腫瘍や炎症、外傷、先天性の異常などにより顔面に欠損が生じた場合、入れ歯や補綴装置で補うことで、食べ物を噛んだり飲みこんだりする機能を回復させることができます。

私が顎顔面補綴に興味を持ったのは、顎顔面補綴の装置を製作することで、患者さんを笑顔にできるお手伝いができればと考えるようになったからです。高齢者施設で体験した実習では、様々なバックグラウンドを持つ方々と接して、一人ひとりに合った補綴が重要であると学びました。例えば、歯ぎしりが多い人に合う補綴装置など、患者さんごとの特徴やライフスタイルまで考慮して入れ歯を製作できる歯科技工士を目指しています。

4年次の卒業研究では、歯科医療技術者の視点でアメフトでも使えるようなスポーツマウスガードを作る予定です。豊富な実習カリキュラムを通じて顎補綴工学の技術を磨くことができるのが本専攻の魅力だと思います。

チームワークを大切にした強いチームを目指して日々練習に励んでいる。

出典:医科歯科大 BLOOM! No.16(2014年3月)